若手の夜明け2025 選考会

「若手の夜明け」は、日本酒業界に新たな風を吹き込む若手醸造家の活性化を促進し、業界全体の成長を支援するために、出店条件を満たすより多くの若手醸造家に参加していただきたいと考えています。しかしブース数には物理的な上限があり、また適度な緊張感と積極性を持ってイベントに従事していただくために、事前選考会を実施いたしました。


審査員のコメント

千葉 麻里絵

この度は審査員長という大役を務めさせていただきました。まずは、今回出品された蔵元の皆さまの心を込めた日本酒に出会えたことに、心より敬意と感謝を申し上げます。

今回出品されていた酒蔵の酒質が全体的にレベルが高くて驚きました。自分が知らなかった酒蔵にも出会えることができ、非常に貴重な時間でした。香りメインの酒質設計がほとんどなく、甘味、酸味、アミノ酸、アルコールのバランス感で出品している蔵が多かったのが印象的で、利酒中にこんなペアリングをしてみたいとパッと頭に浮かぶお酒が多いのが印象的でした。外部的要因のオフフレーバーはよくないですが、発酵由来でのオフフレーバーに関しては程度はありますが、ペアリングや提供の仕方(燗酒など)でどのようにその香りを生かすか?などの議論もできました。飲食店、酒屋という立場の審査員、みんなで悩み抜いて選んだ酒蔵がイベントに参加します。はじめましての蔵にも出会えるとても楽しいイベントだと思いますので、ぜひいらしてください。


庄島 健泰

このたび「若手の夜明け2025」にて、審査員として出品酒の選考を担当させていただきました。
本年の出品および審査は、従来のコンテスト形式を刷新し、日本酒の可能性を拓く新たな試みとなりました。造り手と審査員、それぞれの叡智と感性が響き合う、まさに現在の日本酒業界において最も未来志向な場であったと感じています。

特に印象的だったのは、各蔵が提出した詳細なエントリーシートと、熱のこもった3分間の動画メッセージを事前に拝見したうえで審査に臨めた点です。「モノ」よりも「コト」が重視される今の時代にふさわしい、とても意義深いスタイルだと感じました。
とはいえ、審査はまず「ブラインドテイスティング」から始まり、品質が一定の基準に満たない酒はこの時点で選外となります。その後、基準を満たした酒については銘柄が開示され、エントリー内容や動画を踏まえた議論を経て、最終的な選考が行われました。
品質への厳格な視点と、造り手の思想や挑戦を受け止める柔軟さ。その両軸をしっかりと保ちながら、審査員全員で緊張感と熱量のある選考会をつくり上げることができたと自負しています。

ご来場の皆様には、ぜひまだ出会ったことのない銘柄にも積極的に触れていただき、それぞれの蔵が唯一無二の哲学と確かなクオリティで仕上げたお酒の魅力をご堪能ください。本イベントが「若手の夜明け」と呼ぶにふさわしい体験となることを心より願っております。

住吉酒販有限会社 代表取締役 庄島健泰


髙崎 丈

私は2回目の審査員として今回参加させていただきました。前回もクオリティーの高い日本酒が多かった印象でした。今回参加させていただいた中で私が強く印象に残ったのがメイキングの重要さを改めて感じました。

どこの酒蔵さんも甲乙付け難いレベル差の中での個人差での評価は時の運みたいなことが多いかもしれないです。その中でも「若手の夜明け」のイベントに参加する熱意を強く感じられた酒蔵さんの選出された理由が大きかったかと思います。
「若手の夜明け」というイベントが酒蔵、酒屋、飲食店が三位一体となり厳選した中で消費者の方達に知りたい日本酒や実力があるのに知られていない酒蔵を伝えられるスタイルのイベントにアップデートされたのでないでしょうか!

私個人として冷酒と向き合う時間がとても新鮮で新たな学ぶが多く日本酒の可能性を改めて感じれる1日となりました。私自身ワクワク今からしております。「若手の夜明け2025」新たな出会いが楽しいイベントになるかと思います。

髙崎 丈


登 和哉

この度は「若手の夜明け 2025」の審査員という重大な役目を頂き、選考させて頂きました。

エントリーされた蔵の想いや熱意を思うと、”選ぶ”という行為自体が不適切なことではありますが、味わいだけではなく、色々な角度から熟考し選考させて頂きました。他の審査員の方々と共に選んだ結果、バリエーションのある面白いラインナップになったと思います。なかなか大変な作業ではありましたが、良い経験をさせて頂きました。ありがとうございます。

現在トレンドなお酒やトップランナーな蔵元のお酒はもちろん素晴らしいです。が、知名度はなくとも美味しいお酒もまだまだあります。それを私自身、今回の選考会で改めて感じました。是非、色々な蔵元のお酒を楽しんで頂き、新たな出会いを見つけてください!

登 和哉


梅澤 豪

この度は、多くの蔵元様にご参加いただき、誠にありがとうございました。初めての審査となりましたが、参加蔵様のクオリティが非常に高く、選定には大変シビアな判断が求められました。

惜しくも選外となった酒蔵様の中にも、確かな魅力を感じさせる酒があり、審査員の中でも「ここは選ばれるべきではないか」と葛藤する場面が何度もございました。それでも最終的には、我々として誇りを持てる結果にまとまったと感じております。
私個人としても、本審査を通して新たな出会いがありました。まだまだ美味しいお酒はある!と改めて実感しました。これからも日本酒の世界に目を向け、微力ながらその発展に貢献していければと考えております。

最後に、ご参加いただくお客様へ——
お酒の好みは人それぞれですが、今回選ばせていただいたお酒はいずれも、一つの液体として素晴らしいものばかりです。ぜひ、その酒が持つ良さに目を向けていただき、新たな出会いを探して一献一献を楽しんでいただければ、審査員一同、何よりの喜びでございます。

梅澤 豪


安藤 大輔

このたび『若手の夜明け』審査員という貴重な役目を拝命し、皆様の情熱とお酒に向き合う時間をいただけたことは、大変嬉しく、同時に緊張感を伴う時間でもありました。

エントリーされたお酒の数々に触れ、優劣をつけることの難しさを改めて痛感しました。味わいの完成度が高いお酒はもちろん、「あと一歩」で大きく飛躍する可能性を秘めた、“まだ岸についていない”魅力あふれるお酒にも多く出会いました。その「あと一歩」には、無限の可能性があると感じています。

マーケットは、常に新たな才能を待ち望んでいます。飲み手は、心を揺さぶる新たなお酒との出会いを求めています。今では不動の人気を誇る蔵も、かつては無名の挑戦者でした。共に次の日本酒の時代を創っていく“チーム”として歩んでいけたら嬉しく思います。皆様の熱意に、心からの敬意と感謝を込めて。

【来場の皆様へ】
日本酒の最前線を切り拓く若手の祭典に、ぜひご期待ください。次代を担うチャレンジャーたちが放つ、強烈なパッションとストーリーが、皆様の心に残る体験となれば幸いです。

IMADEYA 安藤大輔


堀口 潤一

【出品酒の評価について】
出品酒の酒質につきまして、細かな改善点は見受けられたものの、全体として非常にレベルが高く、大変驚かされました。 その結果、審査は非常に拮抗したものとなりましたが、最終的に評価の分かれ目となったのは主に以下の2点だと感じています。
①出品酒がテーマに合致していたか
②酒質にその蔵ならではの必然性があるか
これらは単なる設備や技術力の差ではなく、蔵の背景にある環境や歴史、そしてそこから生まれる酒への「想い」が明確であり、かつそれを「言葉」として表現できているか、という点です。
事前提出いただいた資料や3分間の動画を効果的に活用し、自らの酒への想いを明確に言語化できていた蔵の酒は、飲んだ際にも説得力があり、高得点を獲得していました。

【蔵元の皆様へ】
数多ある日本酒の中から、自社の銘柄を手に取っていただく機会は決して多くはないかもしれません。その貴重な一口を体験していただく際に、味わいはもちろんのこと、何を伝えたいのかが重要です。飲食店や酒販店、さらには一般の方々はその想いを共に広める大切なパートナーです。一過性の話題性だけでなく、長く愛され、飲み続けていただけるような「美味しい酒」を醸していただきたいと願っております。

【ご来場を検討されている方々へ】
ご来場くださる皆様には、ぜひ多くのお酒を試し、それぞれの蔵の個性やストーリーに触れていただければ幸いです。点の出会いが線となり、長く日本酒を愛飲するきっかけとなれば嬉しいです。多くのお客様のご来場を心よりお待ちしております。

築地 酒の勝鬨 堀口潤一


古賀 哲郎

日本酒は本当に自由で面白い。そしてどこまで行っても終わりがない。まず今回テイスティングをして強く感じた事です。知った気になっていた蔵の新しい挑戦、初めて口にした蔵のなんたる世界観!この『若手の夜明け2025』の選考会は自分自身の経験や知識をフル活用して向き合った濃密な時間でどこかこちらがお酒に審査されている感覚すら受けました。

そしてお酒を利いて行く中でトレンドの変化を強く感じました。私が通った約20年前の『若手の夜明け』。その当時の若手達が試行錯誤し成長しその当時とは違うトレンドを築き上げた今。そしてその新しいトレンドの中心に立っている今回の若手蔵達、本当にレベルが高かった。逆に言えばこのレベルの高い酒質の中からしっかりとした個性を出して進化して行くのは大変な事だと思います。その為にはきっと造り手としての信念が今まで以上に必要になってくるでしょう。僕は守って置きにきた90点のお酒より、100点、120点目指して大ゴケした60点のお酒に魅力を感じます。いいじゃないですか!その為に僕ら酒販店や飲食店がいるんです。若手らしくぶちかまして下さい!!そこに次のトレンドが待っていると思います。

『若手の夜明け2025』絶対に素晴らしいイベントになります。皆様共に成長していくチャレンジャーに会いにきて彼らの結晶を楽しんで下さい!最後に今回審査員としてこのメンバーの一員になれた事に強い誇りと感謝を感じております。

稲水器あまてらす 古賀哲郎


田中 開

「若手の夜明け2025」の審査を奉りました、オープンブックという飲み屋を商います田中と申します。初めての日本酒との審査ということで至らぬ点あったかと思いますが、ありがとうございました。

皆様が指摘されていますが、本当にどれも美味しい、上手だなと思わせるお酒の連続で、果たしてどこに差異があるのか、否、感じ取れるかという戦いともいえる利酒の時間でした。

香り系ともいえるトレンドに対して、変に乗りすぎもせず、しっかりと蔵の味わいと融合させながらも、上手に新しい飲み手へ届けようという意気込みをタップリなみなみに感じました。個人的にはある人の”物足りなさ”が僕に取っては”落ち着き”ともいえ、ある人の”華美”は僕にとっての”パンチ力”でもあったり・・・でも、どんな時でもこの蔵にしか出せない!という強い個性こそ評価したくなる・・・それは繰り返しますが、とにかく全体のバランスが高いが故に考えてしまったことかもしれません。

そして、これだけの専門家を集めておいても、いまだ「なにこれ」「どこ?」という新発見がまだまだあったのが僕自身の驚きでした。そんな驚きを、現場のお客様・蔵元・スタッフ一同で楽しめる会になれば、いや絶対なる!という確信で楽しみです!(夜明けの景色はどんな景色でしょうか!)

オープンブック 田中開